ヨコハマ生活紀行
横浜市に3年間居住したサークルメンバーが、東京都市圏の一部でありながら、独立した生活圏を形成する横浜地域を理解するうえで見ておきたい地点について紹介する企画の目次ページとなる予定。今後ゆっくり整備していきます。
《中心業務地区(CBD)》…東京のベッドタウンではなく、開港以来、港町として発展を遂げてきた独立した地方都市「横浜」を象徴する一帯。
日本大通り | 近代都市横浜の正統なる中心地、現在は神奈川県の中枢機能を担う官庁街。 |
関内 | かつての外国人居留地は震災、戦災、米軍進駐等の紆余曲折を経て地方都市ヨコハマの業務中心へ。 |
みなとみらい | 横浜市の復興をかけた六大事業は業務核都市政策の追い風を受けて新たな業務中心として結実。ブラウンフィールドの再開発と都心回遊性向上策の模範。 |
《都心商業地》…ライフスタイル、人口分布の変化とともに形態・位置も変わり続ける都市の顔。
横浜駅周辺 | 元々はただの長距離交通の玄関口であったが、電鉄による移動を前提としたライフスタイルを送る人口が激増する中で、市民県民の流動が一点に集中する特異点となった横浜一の買回り商業地。 |
みなとみらい | みなとみらい地区内の住民・勤労者にサービスを提供するとともに行楽地としても繁栄する新興の商業地。 |
伊勢佐木 | 横浜市の郊外化及び横浜駅前の開発が急速に進む以前からの中心商業地。老舗・個人店を中心に現在でも横浜の伝統的郊外の住民を背景として一定の地位を占める。 |
野毛 | 横浜市中心部で勤労する人々のための歓楽街。 |
《郊外拠点》…戦後、横浜市中心部の復興が遅れる一方、東京と都市圏の一体化が進行し、国電や電鉄によって通勤する人口が激増したこと、また横浜市による郊外拠点の整備や、ニュータウンの建設も相まって数多くの「郊外核」が形成された。成立の経緯から、業務機能は弱く、莫大な後背地の人口に支えられる商業機能に特化している拠点が多い。
上大岡 | 横浜南郊開発の結果、スプロール地帯の中央に聳え立つ一大商業拠点に |
港南台 | 根岸沿岸の工業地帯化に併せて公団が手掛けた計画住宅地。横浜南部では貴重な「中流層向けの豊かな郊外生活空間」 |
東戸塚 | 横浜市によって大規模に都市開発された、首都圏らしさを強く感じられる郊外商業核 |
港北センター | 港北NTの中心地、平成初期から現代まで入り乱れる商業空間 |
たまプラーザ | 多摩田園都市の核として東急グループによって造られた高次の商業拠点 |
青葉台 | たまプラーザと並ぶ横浜北部の商業拠点 |
新横浜 | 東海道新幹線開業以来副都心として整備されてきた業務拠点 |
戸塚 | かつての東海道の宿場町は首都圏遠郊外の拠点へ |
大船 | 横浜鎌倉市境にある郊外拠点で、車窓からは窺えないが駅前の商業集積と賑わいは圧巻 |
《商店街》…その多くは横浜市電が市民の足だった頃の空間秩序に従って、国電や電鉄、自家用車による通勤が圧倒的となる前からの市民の居住地(=伝統的郊外)の電停近くに立地。戦前から拠点性のあった場所と、戦後復興期に関内・伊勢佐木を中心とする中心部一帯が接収されたままだったため、郊外に自然発生した闇市が成長した場所に分かれる。
洪福寺松原 | 東海道の街道筋がそのまま、活気ある伝統的郊外の商店街に転化 |
杉田 | 市電の終点と京急の駅の間に栄えた商店街。再開発もかかり、JR・シーサイドラインと京急の乗換動線上に街が広がる |
白楽・六角橋 | 市電の終点と東急の駅の間に栄えた横浜の伝統的郊外を代表する商店街、神大の学生街でもある |
大口 | かつて松原、横浜橋と並んで横浜市内の三大商店街と謳われた長い片側アーケードを持つ商店街 |
横浜橋 | 自家用車や通勤電車の発達する前から発展した横浜市の伝統的郊外における空間構成と賑わいを、現在でも留める全蓋アーケード商店街 |
弘明寺 | 市電の終点と京急の駅の間に栄えた、弘明寺観音の参道を兼ねる賑わいある全蓋アーケード商店街 |
元町 | 山手の高級住宅街を後背地としたハイブランド志向な土着型商店街から「上質な都心空間」へと成長 |
大和町・上野町・千代崎 | 幹線道路を走る市電による商業集積の面影をバス路線とともに留める沿道型商店街 |
山元町 | かつての市電の終点で、現代の交通軸からは外れた片持ちアーケード商店街 |
中華街 | 観光地でありながら、土着的な要素も色濃く残す本邦最大の中華人街 |
藤棚 | 市電の盛衰とともに商店街の中心性も変化した片持ちアーケードを擁する伝統的郊外 |
大倉山 | 擬西欧風の町並みと個人店の集まる落ち着いた「東横線的」商店街 |
妙蓮寺 | 門前町かつ横浜の伝統的郊外商店街から東京郊外の駅前商店街へ。地味に全蓋アーケードも存在する |
佃野 | 鶴見の内陸側スプロールの玄関口として栄えた全蓋アーケード |
鶴見本町 | 浅野財閥による臨海工業地帯の後背地として成立した横浜屈指の片側アーケード |
潮田 | 京浜工業地帯の最前線、沖縄関連店が多く集まる伝統的郊外 |
せりぎんタウン | 「芹が谷銀座」は戦後の郊外乱開発に伴うスプロールの象徴のような住宅地に囲まれた商店街 |
南太田 | ドンドン商店街に代表されるスプロールから自然発生した商業集積の跡がみられる |
生麦 | かつての市電の終点、今は京急の小駅前 |
滝頭 | 磯子岡村のスプロールへと続く玄関口的な町。戦前に街の概形は完成したが、その後区画整理されておらず、原初スプロールを感じられる。 |
《住宅地とその玄関口》…高度成長期以降、国電や電鉄により通勤する者が激増するにしたがって、駅周辺の住宅開発が進み、また、駅徒歩圏外の住宅地へのフィーダーバス路線が集まるようになった。そんな中で駅前は通勤通学の際の買い物のため、また通勤しない住民にとっても最寄り品を買い回るための商業集積が見られるように。
保土ヶ谷 | 東海道の宿場町にして、郊外住宅地へ向かうバス路線の一大集積地 |
上永谷 | リトル港南台 |
鶴ヶ峰 | 旭区の行政中心かつ郊外住宅地へ向かうバス路線の一大集積地。郊外らしさと都市らしさが入り混じった独特の雰囲気 |
二俣川 | 相鉄による駅ビル商業開発の集大成、神奈川県民なら一度は利用する運転免許センターの最寄り駅 |
希望が丘 | 相鉄横浜口特有の狭隘な駅前商店街の最西端 |
三ツ境 | 隣駅である希望が丘とは打って変わって郊外感のある駅前 |
瀬谷 | 横浜市内でも特異的に県央の空気を纏う異色の町。 |
井土ヶ谷 | 横浜市南区の中心地の一つ、周辺人口の多さから横浜~上大岡間の京急線の駅の中では最も存在感が大きい。 |
洋光台 | 横浜南郊開発を象徴する団地内に埋め込まれた駅前。 |
本郷台 | |
金沢文庫 | |
日吉 | |
綱島 | |
菊名 | 利用客数に見合わない激狭駅前&店の少なさはびっくりさせられるが、綱島街道沿いには港北区の中枢機能が集積する。 |
あざみ野 | |
市が尾 | |
藤が丘 | |
十日市場 | |
左近山団地 | |
竹山団地 | |
笹山団地 | |
本牧 | |
能見台 | |
若葉台団地 | |
奈良北団地 | |
南神大寺団地 | |
南永田団地 | |
桂台(港南区) | |
上郷ネオポリス | |
《戦後復興、マーケット》…戦前から公設市場や民設市場は大規模な商業資本に対抗したり、物価を安定させるために都市に多数設置されていた。そうした背景に加えて、戦後に自然発生した闇市が都市の開発圧力や社会的な要請によって形態を変える等して、零細な店舗の集合体という形が現代までしぶとく残っている。
浜マーケット | |
六角橋商店街 | |
都橋商店街 | |
丸山市場 | |
防火帯建築 |
《銭湯》
仲之湯 | |
福美湯 | |
横浜天然温泉くさつ | |
朝日湯 |
《チェーン店等》
崎陽軒
ハングリータイガー
味奈登庵
勝烈庵
百貨店
《バス路線》
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